太陽光パネルのリユース・リサイクルに関する業務提携契約の締結について

株式会社こっこー※1(以下「こっこー」)、株式会社スナダ※2(以下「スナダ」)、中電プラント株式会社※3(以下「中電プラント」)および中国電力株式会社※4(以下「中国電力」)は、本日、使用済み太陽光パネル(以下「廃棄パネル」)のリユース・リサイクルに関する業務提携契約を締結しましたのでお知らせします。

 

脱炭素社会の実現に向け、太陽光発電の導入拡大が進展していく一方、近年、廃棄パネルの大量排出に伴う不法投棄や産業廃棄物最終処分場のひっ迫等が社会的課題として懸念されており、廃棄パネルへの対応を検討する必要性が高まっています。

 

本業務提携では、各社の連携のもと、廃棄パネルを再利用(リユース)した太陽光発電所の建設、発電電力の供給までを行う仕組みと、廃棄パネルの資源としての再利用(リサイクル)を、一体的に進める体制を構築します。

 

具体的には、こっこーとスナダは、一般家庭や法人、太陽光発電所から排出される廃棄パネルを収集・運搬し、選別したうえで、中電プラントがリユース可能なパネルを引き取ります。中電プラントは、様々な規格のパネルを組み合わせた発電設備の設計・施工、保守管理を行い、中国電力は、当該発電設備で発電した太陽光発電電力をお客さまに供給します。なお、リユースできないパネルについては、専用の処理装置によりリサイクル処理を行います。

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また、この取り組みは本日、広島県の「令和6年度広島県廃棄物排出抑制・リサイクル施設整備費等補助金(研究開発)」において、「様々な規格の太陽光パネルによるリユース発電所の建設」の実証事業として採択されました。今後、広島県東広島市の施設(広島県立総合技術研究所 農業技術センター)に第1 号となるリユース発電所を建設し、リユース発電所の性能や事業性を検証してまいります。

 

この取り組みを通じて、廃棄パネルのリユース・リサイクルを促進し、太陽光発電を電源として最大限活用するとともに、資源としても繰り返し利用していくことで、太陽光発電の持続可能性を高めることが期待でき、循環型社会の形成にも貢献できるものと考えています。

 

今後、本業務提携に基づき、関係する自治体等の協力もいただきながら、取り組みを推進してまいります。

 

※1 代表取締役社長 槙岡 達也、本社所在地 広島県呉市

※2 代表取締役 砂田 恭延、本社所在地 広島県東広島市

※3 取締役社長 山田 恭平、本社所在地 広島県広島市

※4 代表取締役社長執行役員 中川 賢剛、本社所在地 広島県広島市

 

 

 

 

カーポート屋根材「両面ブラック折板」を中四国地区で製造・販売開始

エクステリアのトレンド色『ブラック』で全メーカーのカーポートにオーダーメイドで対応可能

株式会社こっこー(本社:広島県呉市、代表取締役社長:槙岡達也、以下 当社)は、2024年6月よりエクステリア業界のトレンド色であるブラックに注目し、両面塗装の折板(※1)を製造・販売開始しました。折板は強度・耐久性が高く、強風・豪雨・豪雪にも強い素材のため、特に屋外カーポート屋根材に適しています。日常目にする内側もブラック塗装したカーポート屋根材を製造することで高級感のある意匠性ニーズと、エクステリアとしての性能ニーズの両方を実現させました。

自社製造のため、全メーカーのカーポートにオーダーメイドで対応可能です。

広島と愛媛の2拠点で成型加工し、中四国地域9つの営業所が販売窓口となっています。

(※1)折板(せっぱん)とは、金属製の鋼板を波型等に折り曲げられた屋根・壁材

両面ブラック折板を屋根に使用したカーポートのイメージ

 

◆「建材の製造販売」、「エクステリア販売」の両部署のタッグで誕生した製品

従来、折板カーポートに使用される屋根材は、シルバー1色や片面のみカラー着色されたガルバリウム鋼板が主流です。しかし、ユーザーからはエクステリアデザインの統一を図るためにも両面カラーの製品を望む声を以前からいただいていました。多様なメーカーを取り扱う当社エクステリア部門ですが、なかなかお客様が望む製品を提供することができませんでした。そこで、独自の市場調査や研究を経て、エクステリアメーカーでは現状取り扱いがない(当社調べ)両面ブラック折板の製造・販売を自社で行うことにしました。本製品は当社の建材部門と景観部門がタッグを組むことで実現した新製品となります。

販売開始以降は予想を上回る受注があり、今年度中にカーポート100件の出荷を目指しています。

お客様からエクステリア営業に届く声

加工拠点にて成型している様子

成型後
◆両面ブラック折板の特徴・メリット

①トレンド色製品による意匠性の実現

両面ブラック仕様の折板をカーポートに使用することで、エクステリア業界のトレンド色のブラックでエクステリアを統一感のあるデザインにすることができ、建物との調和も可能となります。
②強度・耐久性のあるカーポート屋根の実現

折板は広い面積の強度を保つことが可能で、強風・豪雨・豪雪地域にも適しています。
③太陽光の照り返し軽減や車内温度の上昇を抑制し、環境対策にも貢献

 本製品は両面ブラックであることにより、太陽光の照り返しを軽減する効果もあります。これは、近隣への太陽光反射を回避する環境対策にもつながります。

さらに、折板カーポートは熱線をしっかりとカットし、車内温度の上昇を抑制してくれるため、真夏に乗車直後の冷房を抑えることができ、地球環境への配慮にもなります。

お客様から反響

販売開始後、これまでに毎日1件ペースでの引き合いがあり、予想を上回る反響をいただいております。今後もこのようにお客様のニーズを形にする新規商品の開発をはじめ、当社の企業理念である「人に心地よい環境をつくる」ことに注力してまいります。

 

 

こっこーの24年3月期 前中計最終年度、増収増益

_こっこーの2024年3月期業績は売上高が前期比3.6%増の144億7300万円、経常利益は同219.9%増の3億4100万円と増収増益に着地、前中計最終年度を有終の美で飾った。自動車メーカーの生産回復に伴う構内作業の増加や産業廃棄物処理量の増加、昨年9月に全設備を休止した日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区内の仕舞い・片付け作業など構内スポット作業の増加が、業績に寄与した。今期については設備投資などを勘案し増収増益を設定している。

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_事業部別売上高では、環境資源事業部が6.6%増、生活環境事業部が2.2%減少した。今後の地場市中スクラップ発生源を想定し、鉄を軸にしながら廃棄物取り扱い品種の拡大に取り組む。耐用年数が過ぎた太陽光発電パネル設備の大量排出期を見据えての活動も継続する。新築住宅着工件数の減少が響いている生活環境事業は、大手住宅メーカー販社出身者をトップに置き営業力を強化。トレンド職の黒を基調としたオリジナル折板カーポートを市場導入して台風被害が多い四国地区が降雪量が多い山陰地区で拡販し、利益率を上げる方針。

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_前期には、黒瀬リサイクルセンター(広島県東広島市)に1800平方㍍の新たなオープンヤードを整備し、鉄スクラップの保管能力を増強。水銀含有廃棄物の処理をメインとする大分営業所(大分市)も開設し、産業廃棄物の営業エリアを九州地区にも拡大した。昨年12月にはカーボンニュートラルに向け、本社敷地内にある呉リサイクルセンターの屋根に自家消費用の太陽光発電設備を設置した。

 


 

【2024.06.21】鉄鋼新聞 掲載

 

 

こっこー、「真」の価値創造へ中計始動

_総合リサイクル・建材加工販売のこっこー(本社・広島県呉市、社長・槙岡達也氏)は2024年度を起点とする3カ年の新中期経営計画をキックオフした。既存事業の付加価値工場で収益力アップを図ることを骨子に、企業ブランディングの強化に取り組む。老朽化が進む本社屋や東広島リサイクルセンターのリプレースといった大型設備投資の検討も進める。

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_新中計の基本戦略は「シン・こっこー」。事業の「進」化、「信」頼の獲得、「新」事業の創造、価値の「伸」長、「心」身の充実といった五つの「シン」を取り組むことで「真の価値」を生み出していくとの方向性を社員意識に浸透させる。同社では「すべては従業員の幸せのために」をビジョンに掲げており、これを実現するには「地域に欠かせないインフラになることが重要」(槙岡社長)として、中計の3カ年は目標実現のための準備期間と位置付けている。

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_同社は大手メーカーの構内作業をはじめ、鉄・非鉄スクラップ、使用済み蛍光灯・乾電池リサイクル、古紙などを扱う「環境資源事業」と鉄鋼建材営業やエクステリア商品の販売・工事・施工をおこなう「生活環境事業」の二事業部制を敷いている。両部門を横断して自社の強みであるバラエティー豊かな商品群と営業拠点網を生かすための営業ソリューション活動を強化し、解体から廃棄物処理、土地の造成、建造物への資材納入といった「一気通貫型のビジネスモデル」の構築により付加価値向上を目指す。手始めとして、自社のソフトボール部員同士の同行営業による成功例があることから、部門・拠点を超えた社員間の連携強化に向け、社員同士がプライベートを共有することができる社内サークルを積極的に立ち上げている。

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_企業ブランディングの強化では、事業開発室を中心に10人規模のプロジェクトチームを発足、今年1年間をかけて広報活動の手法を練り上げて、次年度以降に展開する構え。また、新たな柱に育てたい土木事業は、技術ノウハウの向上、企業風土の変革に努め、グループのシナジー効果で30年までに売上高10億円が達成できる体制を目指す。

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_新中計では、大型投資計画も検討する。東広島リサイクルセンター(東広島市)のリプレースでは、従来の鉄・古紙に加え新たな取扱い品目の拡充も検討。設計段階の基幹システムについては、DX化の進行とともに、両部門の顧客情報管理を集合させるなどして、属人化していた営業手法からの脱却と営業力強化に役立てる方針。

 


 

【2024.06.21】鉄鋼新聞 掲載

こっこー、経営基盤を強化 ヤード整備や太陽光設置

_総合リサイクルのこっこー(本社=広島県呉市、槙岡達也社長)は、長期的な視点での経営基盤の強化を進めている。鋼材需要や鉄スクラップ相場の変動の予測が難しくなっている中、自社CO2排出量削減といった環境対策とともに事業の多角化などに取り組み、地域社会を豊かにする「総合リサイクル・活性化企業」の実現を目指す。

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_昨年、黒瀬リサイクルセンター(広島県東広島市)に1800平方㍍の新たなオープンヤードを整備し、鉄スクラップの保管能力を増強した。水銀含有廃棄物の処理をメインとする大分営業所(大分市)も開設し、産業廃棄物の営業エリアを九州地区へも拡大した。

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_当社では、2030年までにCO2排出量46%削減(2013年比)の目標を掲げる。これまでに各工場の照明のLED化や、本社工場のフォークリフトの燃料に廃食油などを原料とする「リニューアブルディーゼル」を採用するといった取り組みを進めてきた。今年12月には本社敷地内にある呉リサイクルセンターの屋根に自家消費用の太陽光発電設備を設置する計画で、本社で使用している電力の約80%を賄えるという。今回の太陽光の導入により、CO2排出量の削減目標を達成する見込み。

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_老朽化している建屋の建て替えも検討しており、本社社屋と東広島リサイクルセンター(広島県東広島市)のリニューアルを計画する。

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_昨年6月に新設した事業開発室では、新規ビジネスアイデアコンテストを開催、社員から149件もの新規ビジネスの応募があった。槙岡社長は「『プラスアルファへの挑戦』という今期のテーマが社員にも浸透したと感じる。これからは社員の考えを実現に移すことが課題だ。」と話す。

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_今後は技術継承に関わる研修会などの拡充にも取り組む。商品・サービス・人材の付加価値を高め、会社のブランド力の向上につなげる。「こっこーに頼めば大丈夫」と選ばれる企業になるよう、全社員のボトムアップを図っていきたい考えだ。

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【2023.09.01】産業新聞 掲載

総合リサイクルの「こっこー」、「選ばれる会社」への戦略徹底

―中計最終年度「プラスアルファへの挑戦」

総合リサイクル・建材加工販売のこっこー(本社・広島県呉市、社長・槙岡達也氏)は2021年度を起点とする3カ年の中期経営計画の最終年度に当たる今年度の基本戦略に「プラスアルファへの挑戦」を掲げ、企業ブランドや人材の付加価値・利益率を高める。事業環境の変化に応じて、選ばれる会社になるよう戦略徹底を図る。

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直近の業績は23年3月期売上高が139億7200万円、経常利益1億600万円の増収減益に着地した。鉄スクラップ単価の下落変動や住環境部門のコロナ禍による買い控えに大きな影響を受けた。

地元大手企業の構内作業や鉄・非鉄スクラップおよび産業廃棄物を扱う「環境資源事業部」は、今年9月末に控えた日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区の全設備休止後の片付け作業や環境維持作業に引き続き貢献していくとともに、地元での就業・生活を強く希望する従業員の雇用維持に向けて、黒瀬リサイクルセンター(東広島市黒瀬町)における作業拡大と処理体制の強化を図っており、新規事業や既存事業の拡充にも積極的に挑戦していく。

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SDGsや脱炭素社会の実現に向けては、本社のリサイクル工場2棟の屋根に太陽光発電パネルを年内に設置し、自然由来の電力で自社使用電力の一部を賄う計画。耐用年数が過ぎた太陽光発電パネルの大量廃棄に備えての再資源化にも取り組み、適正なリサイクル体制の構築を目指す。黒瀬リサイクルセンターには処理設備を据え付けており、太陽光パネルから回収したガラスの有益な活用法についてNPOや大学他と連携し研究開発を進める。

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こっこーは廃蛍光管等の水銀含有廃棄物中間処理を展開し、中四国以外にも九州圏へと集荷のウイングを広げているが、LEDへの転換が進み、扱い量はピークアウトへと向かう見通し。将来的には廃パネル処理の需要も高まるとみるが、今後は取扱品目の拡充も必要とし、排出元や業界内での廃棄物ニーズ・シーズのヒアリングや技術動向等にも目を向けて新たな計画策定を図る。

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鉄鋼建材、エクステリア商品の販売施工を行う「生活環境事業部」については、中四国地区の新築住宅着工件数の低迷や人口減少と住環境市場の成長性は高くないものの、鉄スクラップより市況変動が少ないことから安定的な収益を稼ぎ出せる部門へと成長を促す。資材大幅値上げが購買意欲を削ぎ、今年度も逆風が続く見通しだが、SFAシステムを活用して優秀な営業マンの行動特性を解析、横展開することで、属人化した営業手法からの脱却と営業力強化を目指す。

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新たな柱に育てる意向の土木事業は、20年に広島市内の工務店をM&Aにより取得し、技術ノウハウの習得、企業風土の変革に努めている。30年までに土木事業全体で売上高10億円の体制を作る。

 

 

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【2023.06.23】鉄鋼新聞 掲載

[脱炭素に挑む]フォークリフトにRD燃料*呉のこっこー

_リサイクル業のこっこー(呉市)は、廃食油などバイオマス由来の「リニューアブルディーゼル(RD)燃料」をフォークリフトに導入した。燃焼しても二酸化炭素(Co2)を実質的に排出しない燃料で、脱炭素化を進める。
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_本社敷地内の呉リサイクルセンターで、鉄スクラップなどを運搬するフォークリフト1台に使用している。Co2排出量を年間約3トン削減できる見込み。脱炭素化を率先する指定を自動車メーカーや製鉄会社などの顧客に示し、「安心して仕事を任せてもらいたい」とアピールする。
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_RD燃料の導入は、中四国地方では今井運送(廿日市市)に続き2社目。こっこーは7月に大手商社を通じフィンランドのメーカーから購入した。燃料費は従来の経由より高くなるが、槙岡達也社長は「コスト面を考慮しながら他の重機への導入もすすめていきたい」と話す。

 

 


【2022.08.23】中国新聞 掲載

 

こっこー・呉リサイクルセンター、破砕機・選別ライン導入 ~追い風を味方に攻めの挑戦~

_総合リサイクル・建材販売事業を展開するこっこー(本社=広島県呉市、槙岡達也社長)は3月、本社敷地内の呉リサイクルセンターに200馬力の竪型破砕機、選別ラインを導入した。プラント設計は富士車輌が監修。月間処理能力は1,000㌧になり、複合・混合金属スクラップや廃棄物など処理困難物の処理を手掛ける。選別ラインは磁力選別機、渦電流選別機、手選別ラインを構成。鉄やアルミを抽出し、あとの残渣は人海戦術による手選別することで、原料の付加価値向上だけでなく、ダスト排出の抑制にも寄与している。今後はリサイクルの間口拡大を心掛け、扱い数量の増加と共に処理困難物の再資源化に努めていく方針だ。
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_こっこーでは全国各地でSDGsやカーボンニュートラルへの関心が高まっている現状を追い風と捉え、新中期経営計画をブラッシュアップした。その一環として太陽光パネルリサイクル事業への参入、製鉄事業部と資源循環事業部を統合して環境資源事業部を新たに作り、リサイクル・廃棄物処理の事業基盤の強化を図るなど積極的な取り組みを行っている。槙岡社長は「今期に至るまでの1年間で業界の雰囲気は大きく変わり、ピンチがチャンスに変わったと実感している。この機会を最大限に生かし、設備や人材投資に取り組んでいき、攻めの挑戦で総合リサイクル・活性化企業を目指す」と意気込みを話す。

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【2022.06.22】日刊市況通信 掲載

 

こっこー、大幅増収増益 ~21年度環境変化で中計見直し~

_総合リサイクルのこっこー(本社=広島県呉市、槙岡達也社長)の2021年度(21年4月~22年3月期)の業績は、売上高が前期比32.7%増の135億1100万円、経常利益は同184.7%増の2億7700万円で増収増益だった。鉄スクラップ相場の上昇が追い風となったほか、製鉄所構内の作業が当初の想定ほど減らず、収益に貢献した。21年度中に事業環境が大きく変わったため、22年度から中期経営計画(21-23年)を見直し、カーボンニュートラルへの対応などに注力する。

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_金属スクラップなどのリサイクルを手掛ける資源循環事業部は、扱い量の回復やスクラップ相場の上昇で売上高が大幅に増加した。日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区での構内作業を請け負う製鉄事業部は、21年9月の鉄源工程休止に伴う片付け・整理作業の受注で収益を維持。鋼材や建材・エクステリアなどを販売する生活環境事業部も単価の上昇と販売数量の増加で売り上げを伸ばした。コスト削減や利益率の改善に向けた全社的な取り組みも成果を上げたという。

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_22年度は鉄スクラップ相場の変動や鋼材・建材価格の高止まりなどを織り込み増収増益の計画。資源循環事業部と製鉄事業部を「環境資源事業部」に統合しシナジーを高めることで、製鉄所内での片付け作業の受注拡大につなげる。生活環境事業部では、製品の値上がりが逆風となる中、メーカーとタイアップした販売キャンペーンの企画などで販売量を増やし、「底力を見せる1年」(槙岡社長)にしていきたいと言う。

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_この1年ほどで事業環境が大きく変化したことから、中計を一部見直した。金属スクラップの資源としての価値が高まっていることやカーボンニュートラル実現に向けた動きが加速していることなどを受け、次期中計以降の持続的な成長へとつながる基盤づくりを進める。槙岡社長は「事業環境はポジティブな方向へと変わっている。このことをチャンスと捉え、中計を前向きに進めていく」と話す。

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_収益力の強化やイノベーション創出、事業部・グループ間のシナジー強化といった従来の方針に、持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みや脱炭素社会への対応を加え、リサイクル分野を中心に事業拡大を目指す。新設備の導入やリサイクル技術の研究・開発も継続的に行っていく考えだ。

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_人への投資も企業の継続的な成長に欠かせない重点施策として、力を入れている方針を打ち出す。教育・研修制度の充実や人事制度の改革などを通じ、「やれば報われる・出る杭は伸ばす」企業文化を熟成する。労働人口が減少に向かう中、、女性の採用拡大や管理職登用も積極的に行っていく。

 

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【2022.06.21】産業新聞 掲載

 

こっこーの22年3月期 大幅増収増益に(コスト削減など自助努力実る)

_総合リサイクル・建材加工販売のこっこー(本社・広島県呉市、社長・槙岡達也氏)の2022年3月期業績は売上高が前期比32.7%増の135億1100万円、経常利益は同84.7%増の2億7700万円と大幅な増収増益に着地した。鉄スクラップ単価の上昇や各種廃棄物処理の受注増、徹底したコスト削減と利益率向上に向けた自助努力が実を結んだ。

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_事業部門別売上高では、鉄・非鉄スクラップ・古紙などを扱う資源循環事業部が63.3%増、鉄鋼建材、エクステリア商品の販売施工を行う生活環境事業部が18.7%増、日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区で構内作業を行う製鉄事業部が11.2%増と、全部門で売り上げ増加を果たした。

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_資源循環部門の売上高は鉄スクラップの単価上昇やコロナ禍で減少していた扱い量の回復が奏功し業績全体を押し上げた。これまでの数量確保型から利益追求型に転換したことも好業績に寄与した。

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_前期の好業績を槙岡社長は「売り上げよりも利益を求める企業への体質転換により、収益体制が整いつつある」と評価する。今期については鉄スクラップの下落を織り込んで増収減益を計画する。

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【2022.06.17】鉄鋼新聞 掲載

 

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