_総合リサイクル・建材販売事業を展開するこっこー(本社=広島県呉市、槙岡達也社長)は3月、本社敷地内の呉リサイクルセンターに200馬力の竪型破砕機、選別ラインを導入した。プラント設計は富士車輌が監修。月間処理能力は1,000㌧になり、複合・混合金属スクラップや廃棄物など処理困難物の処理を手掛ける。選別ラインは磁力選別機、渦電流選別機、手選別ラインを構成。鉄やアルミを抽出し、あとの残渣は人海戦術による手選別することで、原料の付加価値向上だけでなく、ダスト排出の抑制にも寄与している。今後はリサイクルの間口拡大を心掛け、扱い数量の増加と共に処理困難物の再資源化に努めていく方針だ。
_
_
_こっこーでは全国各地でSDGsやカーボンニュートラルへの関心が高まっている現状を追い風と捉え、新中期経営計画をブラッシュアップした。その一環として太陽光パネルリサイクル事業への参入、製鉄事業部と資源循環事業部を統合して環境資源事業部を新たに作り、リサイクル・廃棄物処理の事業基盤の強化を図るなど積極的な取り組みを行っている。槙岡社長は「今期に至るまでの1年間で業界の雰囲気は大きく変わり、ピンチがチャンスに変わったと実感している。この機会を最大限に生かし、設備や人材投資に取り組んでいき、攻めの挑戦で総合リサイクル・活性化企業を目指す」と意気込みを話す。
_
【2022.06.22】日刊市況通信 掲載