こっこー、積極投資で新潮流つかむ

―こっこー、資源リサイクル強化

総合リサイクルのこっこー(本社=広島県呉市、槙岡達也社長)は、資源リサイクル事業を強化する。同社初の竪型破砕機を導入したほか、太陽光パネルのリサイクル事業に参入。部門間のシナジーを高めるため事業部を再編し「環境資源事業部」を設立するとともに、リサイクル技術の開発に取り組む専門部署を設置した。設備や研究への投資を積極化することで、サーキュラーエコノミーや脱炭素、持続可能な社会の実現に向けた潮流を捉え、リサイクル分野での成長を目指す。

 

 

―竪型破砕機・選別ライン導入

3月に本社敷地内の呉リサイクルセンターに約2億円を投じ、富士車両の竪型破砕機(200馬力)を新設した。加工能力は月間約1000㌧。磁力線別機や渦電流選別機などを組み込んだ選別ラインも導入した。「雑品」と呼ばれる金属以外の素材を含むスクラップの処理や金属くず・廃プラスチックなどの「混合廃棄物」処理にも対応する。近隣の環境に配慮し、試験稼働と並行して防音対策の強化を進めており、近く本稼働へと移る。

黒瀬リサイクルセンター(東広島市)には3月に、太陽光パネルの処理施設を設置した。今後、廃棄パネルの増加が見込まれることから、太陽光パネルのリサイクル事業への参入を決め、準備を進めていた。

設置した設備は、カバーガラスの剥離に粒状の投射材を吹き付ける「ブラスト工法」を採用したもので、中国エリアでは初導入のタイプという。アルミフレームを取り外した後、装置内に投入し金属性のブラスト材でガラスを削るように除去する仕組み。パネルの形状・サイズの変化に柔軟に対応し、破損したパネルも処理できるのが特徴だ。自動車のフロントガラスの処理や網入りガラスからのワイヤ回収にも活用できる可能性があるという。

こっこーでは、同センター内でガラスを使った多用途軽量発泡資材「スーパーソル」を製造する。主原料はガラス瓶だが、太陽光パネルから回収したガラスも利用できるとみて研究開発を進める。他社にはない処理フローを強みに、再資源化に取り組む。

リサイクル事業の強化に伴い組織再編も進める。4月から資源循環事業部と製鉄所の構内作業を手掛ける製鉄事業部を統合し、環境資源事業部を立ち上げた。日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区での休止設備の解体案件などの受注や付随して発生するスクラップの獲得に向け、両事業部の垣根を取り除きシナジーを高める狙いだ。

同事業部内には、リサイクル技術の高度化やリサイクル製品の用途開発などを担う「技術開発室」を新設した。これまで研究開発は、大学などとの共同研究の形で進めていたが、社内に専任の研究スタッフは配置していなかった。まずは3人の研究体制でスタートし、段階的に組織の充実を図っていく方針。

 
SDGsや脱炭素社会に向けた動きが加速する中、再生エネルギーなど環境分野での事業拡大、新規分野への事業展開の道を模索する。これまで新規事業の開発を担当していたプロジェクトチームを6月から「事業開発室」として管理本部内に組織化し、新事業の企画立案を本格化する。槙岡社長は「『総合リサイクル・活性化企業』を目指し、資源循環だけでなく、広い視野を持って取り組んでいきたい」と話す。


【2022.06.01】産業新聞 掲載

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