こっこー、18年度2期連続の増収増益

全社挙げ収益性改善注力

 

 【呉】総合リサイクルのこっこー(本社=広島県呉市、槙岡達也社長)の2018年度(18年4月―19年3月期)決算は、売上高が前期比2.7%増の129億1400万円、経常利益は16.1%増の8000万円で2期連続の増収増益だった。地場取引先との関係強化や全社を挙げた収益性改善への注力が寄与した。19年度(19年4月―20年3月期)も外注加工費や運送コストの削減、業務の効率化を図り収益力を高めることで、3期連続の増収増益を目指す。

 


 

 

 18年度にスタートした3カ年の中期経営計画では、収益性を重視した事業展開を柱に据える。初年度は社員の意識改革に取り組み、一定の成果を上げたものの、「事業所、部署によって理解に差があり、道半ばの状況」(槙岡社長)。今年1月には管理本部の機能強化を目的に、経営企画などを担う「事業推進室」を新設。資源循環・生活環境・製鉄の3事業部間の情報共有や連携を促進し、シナジーを高めたい考え。今春からボトムアップの自律的な活動を後押しするため、社内表彰制度を一新した。

 

 働き方改革にも積極的に取り組む。このほど広島県商工会議所連合会と広島県から「働き方改革実践企業」認定され、2月に表彰を受けた。短時間正社員制度の導入、有給休暇取得の促進、育児休暇制度の利用推進、非正規社員の正社員化と正社員採用の原則化などの成果が評価された。

 

 中計2年目となる19年度も継続して社内改革を進め、持続的な成長と社員の満足度向上に向けた事業基盤の構築を図り、最終年度で仕上げにつなげる。

 

 資源リサイクルを手掛ける資源循環事業部では、スクラップ相場の上昇や廃蛍光管など処理量の増加、呉市から西日本豪雨災害で発生した災害廃棄物の処理業務を受託したこともあり、18年度の売上高は約19%増加。19年度も12月まで受託事業が継続することから安定したセグメント業績を維持する見込みだ。雑品や廃プラスチックなどの国内処理が課題になる中、総合リサイクル企業として処理体制の確立も検討していく方針。

 

 金属建材やエクステリア販売の生活環境事業部は松江(島根県松江市)、高松(香川県高松市)両営業所で業績を伸ばしたほか、販売価格の適正化が奏功し、収益改善に貢献した。両営業所の実績は他部署への刺激になっているといい、本年度の販売伸長に結び付きそうだ。

 

 製鉄所の構内作業を行う製鉄事業部は、前年度に比べ若干の売り上げ減となった。

 

 19年度は昨年の西日本豪雨を受け、災害リスクを洗い出し、BCP(事業継続計画)の検討を進めるほか、3カ年で管理システムを更新する方針で、第一弾として10月にグループウェアを新しいものに替える。21年には創立70周年を迎えるため、社内で記念行事の開催に向け、準備を始める。槙岡社長は「社員に改めて感謝を伝える場を作りたい」と話す。

 


[2019.06.04] 日刊産業新聞 掲載

 

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