鉄スクラップ安で減収減益 ー コストダウンや効率化推進へ ー

総合リサイクル・建材加工販売のこっこー(本社・広島県呉市、社長・槙岡達真氏)の2016年3月期業績は鉄スクラップ相場が年間を通じて落ち込み、鉄鋼製品も安値推移が続くなどを要因に減収・減益を余儀なくされた。売上高は前期比24.2%減の103億3200万円、経常利益は同70.7%減の600万円に。今期業績は売上高を前年度並みと想定。予算必達を掲げ、全社3億円分のコストダウンや外注の内製化を含めた配送・営業の効率化を推進して収益性を高める方針。

鉄・非鉄スクラップ、使用済み乾電池や蛍光灯のリサイクル、古紙などを扱う資源リサイクル事業部門は同38.3%減の34億4300万円。主に地場高炉や特殊鋼メーカーに収める鉄スクラップの相場下落に歯止めが掛からず、メーカーの購入量減少も響いて単月赤字が積み重なった。製鉄所の構内作業を請け負う製鉄事業部門は、請負業務を見直したことにより同27.0%減の22億7300万円。生活環境事業部はコストダウンに努め同6.4%減の46億1400万円。同事業部の鉄鋼建材営業部門は販売が振るわなかったが、建築資材、エクステリア商品の販売と工事を行う部門は売り上げ減少幅が最も少なく、一定の業務改善などの成果を発揮し利益向上に貢献した。

今後も鉄スクラップ、構内作業を取り巻く環境は不透明感が強く、事業伸長が見込み難いと分析。鉄スクラップ加工販売をベースに置きつつ、廃棄物の分別を強化し、リサイクルのすそ野を広げて収益改善を図る。その一環に水銀含油物リサイクル処理業者の野村興産(本社・東京都)との連携を強化。使用済み蛍光灯リサイクル設備が岡山営業所内で6月から稼働を開始、松江・東予の両営業所でも余剰スペースを使って廃蛍光灯収集を始めている。

 

常務に槙岡達也氏

5月27日開催の株主総会、取締役会で槙岡社長の子孫である槙岡達也氏(31)が取締役常務執行役員に就いた。槙岡常務は武蔵大経済学部経営学科卒、毎日コミュニケーションズ(現マイナビ)に2年半勤めた後、日新総合建材(現日新製鋼建材)に5年間勤務。2015年にこっこー入社、生活環境事業部長を経て現職。


[2016.07.01] 鉄鋼新聞 掲載

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